1986年のイギリス製アニメ映画「風が吹くとき」
その日本語吹替版がリバイバル上映で8月2日に公開されます。
本作は、作家レイモンド・ブリッグズさんの同名絵本をもとに核戦争の脅威を描いており、1987年に日本で一度公開しています。
2024年3月29日より公開している映画「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督も風が吹くときを見ていたことを話しており今注目を浴びている作品なのですが、ラストシーンの意味が分からないという声をよく見かけます。
一体最後のセリフの意味は何なのでしょうか。
気になっている方も多いと思いますので、調査しご紹介したいと思います。
1987年に日本で映画公開されていた「風が吹くとき」の最後のセリフの意味ってなに?
2人は最後どうなった?
- 「風が吹くとき」のラストのセリフの意味について
- 最後の老夫婦2人はどうなったかについて
こちらの記事では「風が吹くとき」のネタバレが含まれますので、ご覧になる際はご注意ください。
風が吹くとき最後のセリフの意味について
1987年に日本で一度公開された核戦争の脅威を描いているイギリス製アニメ映画「風が吹くとき」
本作は、作家レイモンド・ブリッグズさんの同名絵本をもとに制作され、2024年8月2日にリバイバル公開されます。
老夫婦のジムとヒルダはイギリスの田舎で年金生活を送っていました。
しかし、世界情勢は日に日に悪化し戦争に発展。
ある日、戦争が勃発していると知ったジムとヒルダは、政府が発行したパンフレットに従って、保存食の用意や、自宅に核シェルターを創る準備を始めました。
そして突然ラジオから3分後に核ミサイルが飛来すると流れます。
急いでシェルターに逃げ込んだジムとヒルダは爆発の被害をかろうじて避けることができましたが、爆風で放射線によって蝕まれ、次第に衰弱していくのであった…
本作のラストは、互いに励まし合いながらも放射線によって蝕まれ、次第に衰弱していくジムとヒルダは、最後に何か話しながら物語は終わっていきます。
600万の兵士…死地に…
このジムとヒルダのセリフの意味が良く分からないという声が多くありましたが、一体どういう意味なのでしょうか。
テニソンの詩「軽騎兵の突撃」の断片
原作である本のあとがきに軽騎兵の突撃の断片であることが書かれているようです。
風が吹くときラストシーンの考察、老夫婦はどうすべきだった?
「風が吹くとき」のラストシーンは「600万の兵士…死地に…」と話しながらそこで幕は閉じるのですが、その後老夫婦はどうなったのでしょうか。
亡くなったと考察
理由は、爆風で、放射線を浴び衰弱しているというシーンと、セリフが「…」とそこで止まってしまっていることが分かるためです。
とても切ない結末ではありますが、映画を観た人や原作を読んだ人からは「老夫婦の意識」がもう少しあればよかったのではないかという声も多く見かけます。
しかし、老夫婦は今まで仲睦まじく、2人で過ごしてきたこともあり、戦争の渦中にあっても家事など普段と変わらない『日常』が壊わさないことの方が大事だったのではないでしょうか。
個人的には、タイタニックで老夫婦が、逃げずに『2人で過ごした部屋』を選び手を繋ぎながら亡くなったシーンに似ているなと感じました。
まとめ
今回は、イギリスが制作したアニメーション映画の「風が吹くとき」について、老夫婦の最後のセリフについてや、老夫婦のラストシーンについて考察をしました。
- 「風が吹くとき」は日本で1987年に公開されましたが、今回2024年8月2日にリバイバル版で劇場公開されます。
- 本編はある核戦争の脅威を描いた老夫婦の物語ですが、ラスト老夫婦は「600万の兵士…死地に…」と言いながら幕を閉じます。
- このセリフの意味は、原作本のあとがきを読むとわかり、テニソンの「軽騎兵の突撃」の断片であると言われています。
- そして、本作はここで終わるのですが実際老夫婦はその後どうなったのかというと、このセリフの後亡くなったと考察されています。
- 老夫婦はもっと早く危機感を持っていれば生きていたかもしれませんが、ヒルダが、これまでのジムとの「日常」を壊したくなかったため、あえて今までと同じ生活をギリギリまでしていたのではないでしょうか。
気になった方はぜひ映画を観に行ってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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