映画怪物の放火犯人は？誰が怪物なのか？伝えたい事や言いたい事を考察

安藤サクラさんや永山瑛太さん、黒川想矢さん、柊木陽太さんらが主演を務めた映画『怪物』が話題になっていますね。

劇中ではビルにあるガールズバーが火事になっているシーンがありますが、放火した犯人は誰だったのでしょうか。

そして、タイトルにある「怪物」の正体も気になりませんか?

今回は、映画『怪物』の放火犯や怪物とは誰なのか、映画が伝えたかったメッセージについて考えてみました。

この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。

映画怪物の放火の犯人は誰なのか？動機についても

『怪物』は2023年6月に公開された映画で、子供たちの喧嘩をきっかけに学校や社会を巻き込んだ騒動へと発展していく…というサスペンスです。

そんな『怪物』の劇中では、駅前のビルが火事になるシーンが登場しますが、放火した犯人は誰だったのでしょうか。

また、放火した動機についても見ていきましょう。

ビルを放火した犯人は誰?

映画では駅前のビルが燃えるシーンが何度か登場しています。

火事を起こしたのは誰だったのか、次のように推測しました。

放火した人物は、星川依里だと推測

湊と依里の会話のなかに、次のようなセリフがありましたね。

湊の燃やしたのか?という問いに、依里から否定の言葉はありませんでした。

そして、ライターを持っていたことから、依里がビルに火をつけた犯人ではないかと推測しました。

ビルを放火した動機は何?

では、なぜビルに火をつけたのか動機が気になりますよね。

<放火した動機は?>
父親に戻って来てほしかった

火災に遭ったビルにはガールズバーがあり、そこには依里の父親がいたんです。

依里は父親から虐待を受けていた

虐待する父親を嫌い、命を奪って自由になりたかったということも考えられますよね。

ただ、虐待を受けている子供は、親からの愛情を欲している場合もあると言われています。

依里も父親の命を奪おうとは思っておらず、ガールズバーがなくなれば家に戻ってくると考えたのではないでしょうか。

また、ガールズバーを燃やして少し困らせてやろうとも思っていたのかもしれませんね。

映画怪物は誰が怪物？怪物だーれだのキャッチコピーの意味

映画『怪物』の劇中には「怪物だーれだ」というセリフが出てきますね。

キャッチコピーにもなっている「怪物だーれだ」は、劇中で湊と依里が遊んでいたカードゲームの決まり文句でした。

・カードを1枚ずつ選び、相手にカードを見せる
・お互いが相手のカードのヒントをだし、自分のカードが何かを当てるゲーム

しかし、ゲームだけでなく映画の中には「怪物」が存在しています。

<映画「怪物」の怪物は誰?>
登場人物の全員が怪物だった

湊の母親・早織(安藤サクラさん)は、湊の言葉を信じ学校側が悪いと一方的に決めつけて抗議していましたね。

そして、教師の保利(永山瑛太さん)は、恋人(高畑充希さん)から

シングルマザーはモンスターペアレントになりやすいよね

と言われたことで、早織に対しての態度が強くなっていました。

その他にも…

・無邪気に見える子供たちも、大人たちを翻弄している怪物
(自分自身でも怪物と思っていた)

・依里の父親も依里を化け物としてみていた怪物

このように、登場人物のそれぞれが「怪物」の要素を持っていたんです。

キャッチコピーの「怪物だーれだ」は、

あなたにとっての怪物はだれ?

という問いかけのようにも思います。

映画怪物が伝えたい事や言いたい事は？作品のメッセージを考察

映画『怪物』は、是枝裕和さんが監督・坂元裕二さんが脚本を務めた作品です。

この映画ではどんなことを伝えたかったのか、作品のメッセージは何だったのでしょうか。

▼映画「怪物」で伝えたいこととは?
人は誰でも怪物になり得ること

どんな人でも「怪物」になる要素を持っているということを伝えたかったと考えます。

映画の中では、湊の母親・早織は学校側が「怪物」だと思って行動をしていました。

学校側(保利)は一方的に抗議してくる早織が「怪物」です。

そして、湊にとっては、大人の価値観などを押し付けてくる親や教師が怪物でした。

早織・保利・湊それぞれに「怪物」がいた

→しかし、違う視点でみると自分が「怪物になっていた

人それぞれに自分の考え方や価値観がありますよね。

「正義」だと思って行動したことが、異なる視点からみると「怪物」になるということを教えてくれていたのではないでしょうか。

まとめ

映画『怪物』の放火犯や怪物は誰だったのか、映画で伝えたいことなどについてまとめました。

『怪物』のなかでビル(ガールズバー)が燃えるシーンがありましたが、犯人について次ように考えました。

【放火犯は?】
湊との会話やライターを所持していたことから、星川依里だと推測

【動機は?】
父親に戻って来てほしかった
(父親が通っていたガールズバーだった)

映画『怪物』の怪物の正体については次の通りです。

映画の登場人物全員が怪物だった

映画『怪物』は3人の視点で描かれており、登場人物それぞれにとっての「怪物」が登場していることから、「無意識のうちに誰もが怪物になり得る」ということを伝えたかったのではと考えました。

自分の価値観などで行動することもあるので、映画『怪物』は考えさせられる作品でしたよね…

最後までご覧くださりありがとうございました。