『川辺市子のために』は戸田彬弘さんが演劇のために制作された作品で、杉咲花さん主演で『市子』として映画化もされています。
映画はアマゾンプライムビデオで配信されているので、気になっている方もいらっしゃいますよね!
原作『川辺市子のために』は無戸籍で育ってきた市子が登場しますが、実話でモデルは実在するのでしょうか。
今回は、原作『川辺市子のために』は実話なのかやモデルは誰なのか、無国籍児の現状についても調査しました。
川辺市子のためにの原作は実話?
実在する人物をモデルにしている?
この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。
- 「川辺市子のために」の原作と続編は
- 「川辺市子のために」は本当の話なのか
- 「川辺市子のために」市子の実在モデルはいるのか
川辺市子のために原作と続編について
杉咲花さん出演の映画『市子』の原作となっているのは、『川辺市子のために』です。
『川辺市子のために』は、戸田彬弘さんの旗揚げ公演作品として書き上げた作品なんです。
【映画・市子の原作は?】
原作は舞台「川辺市子のために」
「劇団チーズtheater」の公演作品で監督・戸田彬弘が書いた
原作で舞台の「川辺市子のために」は、2015年に上演されていました。
サンモールスタジオ選定賞で
最優秀脚本賞受賞
とても反響があった舞台で、観劇したファンから続編を希望する声が多かったと言います^^
その後、「川辺月子のために」が続編として上演されていました。
なお、映画『市子』は、1作目「川辺市子のために」が内容となっていますが、続編「川辺月子のために」の要素も含まれていますよ。
▼「川辺市子のために」
無戸籍児の市子と妹で難病を患っている月子。
2015年のある日、白骨化した遺体が見つかったことから刑事・後藤が調査をスタートする。
その頃、同棲中だった恋人・長谷川の元から市子は姿を消すのだった。
▼「川辺月子のために」
2017年、千葉県の海岸で乗用車を発見。
中には30代の男女と思われる遺体があった。
女性は身元がわからなかったが、ニュースをみた市子と月子の母・なつみが「自分の娘だ」と主張。
しかし、無戸籍だったことから認めて貰えなかった。
その後、無戸籍者支援の会には「川辺市子」と名乗る相談者があらわれて…
映画版の『市子』は下記の記事を見てみてくださいね♪
川辺市子のためには実話?市子は実在する?
「劇団チーズtheater」の公演作品『川辺市子のために』は、実話なのかと気になっている方もいらっしゃいますよね。
原作を書き上げた監督の戸田彬弘さんは、『川辺市子のために』について次のように語っていました。
「川辺市子のために」は、
引用元:日経KELLY
オリジナル作品でモデルはいない
『川辺市子のために』は実話ではなくフィクションで、市子も実在しないとのことでした。
この作品には戸田監督の実体験が含まれていると言いますよ。
また、戸田監督が小学生のころに、苗字ではなく名前が変わってしまった友達が居たという実体験もあったとのことです。
『川辺市子のために』は実話ではありませんが、このような実体験も含めて制作されたと言います。
川辺市子のために市子のモデルは誰?無国籍児の現状についても
舞台『川辺市子のために』は、戸田監督の経験などが含まれたフィクション作品です。
『川辺市子のために』では無戸籍の主人公・市子が登場しますが、モデルになった人物はいるのでしょうか。
また、現在の無国籍児はどうなっているのかについても見ていきたいと思います。
市子のモデルは?
主人公・市子のモデルについては、実在する人物はいませんでした。
主人公・市子のモデルは存在しない
実在モデルはいませんが、300日問題などが原因で無戸籍となった人々が背景にありますよ。
他にも、親の事情により届け出ていないなどで無戸籍者となるケースがあるんです。
無戸籍の現状は?
では、無戸籍児の現状はどうなっているのでしょうか。
法務省の調査によると、
2023年11月時点で約775人が無戸籍
※把握できていない無戸籍者もいる
無戸籍だと、保険証がないので病院に行けない以外にも、仕事に就けない・結婚できないなどの問題があります。
このような問題があることから、2024年4月からは制度が改正されるとのことです。
・再婚している場合は、離婚から300日以内に誕生した子供を現夫の子供と推定する
・摘出推定の父子関係についての裁判で、申し立て権利を母親・子供にも広げる
※2024年3月11日時点の情報
2024年現在は、無戸籍の方も戸籍を作りやすくなるように制度も変化していっていますよ。
また、無戸籍者を支援する会などもあり、問題解決のために活動を行っているところもあります。
制度変更で無戸籍の方々が減って暮らしやすくなるといいですよね(>_<)
まとめ
「川辺市子のために」の原作や続編、実在モデルはいるのかなどについてまとめました。
映画『市子』の原作は「川辺市子のために」で、続編として「川辺月子のために」が上演されていました。
「川辺市子のために」は実話ではなくフィクションで、実在するモデルもいませんでした。
主人公・市子のような無戸籍者は、2023年11月時点でも約775人いますが、2024年4月に民法・嫡出推定制度を改正して問題を解消していくとのことです。
映画『市子』の原作となった「川辺市子のために」の舞台も見たくなった方も多いのではないでしょうか^^
最後までご覧くださりありがとうございました。
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